アンダルシア


そそり立つ家の合間をぬって、石だたみの路地を歩く。

強い日差しのコントラストが路地に一層黒く、影をおとす。
( 見上げれば、切り取ったように空だけが明るく )

こんなに強い光を受けて、なお、冷たい石の壁。
人の声を吸いこみ、通りに背を向ける。


午後。


一瞬の光。誰かが鏡を動かしたのか。

執拗に細い門から、そっと中庭を垣間見る。

瑞々しい光に溢れ、花の咲き誇る
閉じられた、その、中庭。

通りの者を拒み、その女の出るのを制す、
鉄門の美しいアラベスク模様。
[PR]
by diamonds-pearls | 2005-10-06 00:00 | poetry
<< あなたの上に 別の人 >>