mexico




牢屋付きのバスで、どこまでも走って行く。

私は牢屋に乗っているが
なぜか明るいのはメキシコの空。
乾いた土はほこりをたてるから
格子があるくらいでちょうどいいはずだ。

荒くれて、誰も口をきかない、静かな
バスに乗って、外はまぶしい光の中。
のんびりと揺られる。

バスを水色に塗ろうか。

ジャリジャリと砂混じりに
すぐに乾くだろう。

空と同じ色の牢屋付きのバス

日が暮れても、どうせ誰も走っちゃいないし
道だって真っ直ぐ。
なんだか月も明るいし。


何もなくても、うらやむことはやめようか。
何も得られなくても
格子ごしに見ることぐらいできる。

バスは走るし、運転手だっているはずだ。

格子にもたれて、私は走る。

バスの平たい背中に
ブルーはキラキラ光る。
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by diamonds-pearls | 2004-12-01 23:35 | poetry
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