モレスタ広場




港から通りを三本入ると、小さな広場がある。
コンクリートの地面は色あせて、誰もいない。
古いベンチと、曲がったゴミかごに
紙くずのような鳩。

それを見下ろす二階に宿をとった。


街へは列車で着いた。


フロントからはいつまでも
テレビの音がやまない。
厚くペンキを塗りすぎて
窓は閉まらない。

こんなに南に来ても、夜風はまだ冷たい。

と、遠吠えのような男の叫び声。

犬のように死んだのか、
犬のように、今、産まれたのか。
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by diamonds-pearls | 2004-11-29 22:18 | poetry
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