椅子の上の女

椅子に座り、女がこちらを見ている。

痩せた胸骨は、まるで鳥かご。

中には、壊れた機械仕掛けの鳥が住んでいて
羽根をくるくる回して、から騒ぐ。

期待に胸をふくらませ、
情熱のため、羽根ばかりが大きく。


足は、止まり木にネジで留められた。


鳥は、ゼンマイがいつ止まるのか、知らない。
巻き上げられた力の限りに
ただ狂おしく、から騒ぐ。




女は服に胸をかくし、
身じろぎもせず、そこにいるが。
[PR]
by diamonds-pearls | 2004-11-29 22:09 | poetry
<< モレスタ広場 蜜月 >>